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青山ブルーマウンテン

教えます～

青山ブルーマウンテン

出航です～～～～～～～～～～～～～～

青山ブルーマウンテン

暗いバーと、ほんのりと私達を照らす橙色のランプの下。
その光が、手に持った青色のカクテルに映り。ちょっぴり、大人な気分。

青山ブルーマウンテン

ふふふ、私、青山はしがない小説家をしている身でありまして
締切日も間近なわけではありますが……。

青山ブルーマウンテン

……たまには、こういう場所でのんびりするのも、良いでしょう？

青山ブルーマウンテン

ふふふ、ふふ。締め切り……ふふ、ふふふ。

青山ブルーマウンテン

……これは、インスピレーションを湧かせるために、こうしていつもとは違う……非現実的な場所にいるわけでして。

青山ブルーマウンテン

「─────決して、サボってるわけじゃないですよね～？」

青山ブルーマウンテン

ニコニコと、同意を求めるように久世橋先生へ笑う。

青山ブルーマウンテン

「………」

青山ブルーマウンテン

「……ふふ、ふふふ」

青山ブルーマウンテン

「きっと、明日の私が頑張ってくれますよ～、きっと」

青山ブルーマウンテン

「……ほら久世橋先生も～～～♪　俗世のことは忘れて、ゆったりとしません？」

青山ブルーマウンテン

「お疲れなのでしょう？ふふ、教師という職も、大変そうですね～？」

青山ブルーマウンテン

「……そ、それはもちろん、分かってますよ～？」

青山ブルーマウンテン

「で・す・の・で……インスピレーションです、これは、インスピレーションのためなんです～」

青山ブルーマウンテン

そう言い、水色のカクテルを少し揺らしてみせる。

青山ブルーマウンテン

「ほらほら、久世橋せーんせ♪」

青山ブルーマウンテン

そう言い、グラスを差し出し。

青山ブルーマウンテン

「かんぱ～い♪」

青山ブルーマウンテン

乾杯を返してくれたことに嬉しさを感じながら。

青山ブルーマウンテン

カクテルを口に運び─────。

青山ブルーマウンテン

「………んん……？」

青山ブルーマウンテン

くらり、と。

青山ブルーマウンテン

視界が、段々とぼやけていくような錯覚を覚える。

青山ブルーマウンテン

「はれはれはれぇ～……？久世橋先生が、2人……？いえ、3人……？」

青山ブルーマウンテン

「久世橋先生って、忍者だったんです～……？」
ふらふらとしながら。

青山ブルーマウンテン

「らいじょ～ぶですよぉ～～～～……」

青山ブルーマウンテン

─────あれぇ……？私って、こんなにお酒、弱かったでしたっけぇ……？

青山ブルーマウンテン

特に、このカクテルも……強すぎるお酒、というわけじゃ、ないん、です……け……ど……。

青山ブルーマウンテン

「……おやすみなさぁ～い～……」
そのまま、カウンターの方へ身が倒れ─────。

青山ブルーマウンテン

「……んん……」
目を擦り、あたりを見渡す。

青山ブルーマウンテン

「…………？」

青山ブルーマウンテン

「……あれぇ……私、眠ってしまった……のは、覚えてますけど……　……あれぇ……？」

青山ブルーマウンテン

「……あ、久世橋先生～、おはようございます～」
先程のバーとは全く違う場所に来たことに困惑しつつ、隣にいた久世橋先生に安心を覚え、ニコニコと笑う。

青山ブルーマウンテン

「……あの～～、ここ、どこです？」

青山ブルーマウンテン

「もしかして、久世橋先生が、私を運んでくださった、とかですか～？」

青山ブルーマウンテン

「……あ～～、その様子ですと……久世橋先生も、もしかして何も覚えてらっしゃらない、ですかね～……？」

青山ブルーマウンテン

「あららら……これは一体、どういうことなのでしょうか～……？」

青山ブルーマウンテン

「……えっと、一応、目の前に扉ありますけど～……」

青山ブルーマウンテン

─────ここで、小説家としての、好奇心が芽生え始める。

青山ブルーマウンテン

今自分達がいる場所がどこなのか、現実なのか夢なのか。
何もかも分からない状況で。

青山ブルーマウンテン

不安や恐怖、といった感情が内面から出始めてくるものの……。
やはり、小説家というイキモノの性が、出てしまう。

青山ブルーマウンテン

「……ふふ」
微笑みで、久世橋先生の問いに肯定。

青山ブルーマウンテン

「私達が拉致されてしまったのか、それともどこか不思議な世界へ誘われてしまったのか、定かではありませんが……」

青山ブルーマウンテン

「どちらにせよ」

青山ブルーマウンテン

「……アクションあるのみ！……ですよね？」
そう言い、久世橋先生にまた、笑みを見せる。

青山ブルーマウンテン

「怖いですか？久世橋先生」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、大丈夫です～！　私が着いてますから～」
ニコニコと。

青山ブルーマウンテン

と言っておきながらも、実際は……青山自身も、久世橋先生がいて助かっている、という想いもある。

青山ブルーマウンテン

見知らぬ場所で、非力な女がたった一人で行動するのは、やはり心細いものがある。

青山ブルーマウンテン

三人寄れば文殊の知恵、とはまた違いますが。
一人よりは、二人の方が安心、ふふ、そうですよね？

青山ブルーマウンテン

「では、行きましょうか？」

青山ブルーマウンテン

そう言い、木製の扉を開く─────。

青山ブルーマウンテン

「……広い部屋ですねぇ……私達がいたバーとは、やっぱり違いますけど……おや？」

青山ブルーマウンテン

「これは一体、なんでしょうね？」
足元に落ちていたカードを拾い、久世橋先生と共有する。

青山ブルーマウンテン

「ふむふむ……」

青山ブルーマウンテン

「……名探偵コ〇ン、ですかね？」

青山ブルーマウンテン

少しおどけながら、久世橋先生に。

青山ブルーマウンテン

「ふふふ♪ノリノリでいいじゃないですか久世橋先生～」

青山ブルーマウンテン

「では、私達を招待した誰かさんのお望み通り……探偵として、真実見つけ出しちゃいましょうか？」

青山ブルーマウンテン

小説家としての青山のハートに、火が点く。

青山ブルーマウンテン

「………ん？」

青山ブルーマウンテン

久世橋先生と談笑していたその時。

青山ブルーマウンテン

青山と久世橋の2人─────以外の、存在を感じる。

青山ブルーマウンテン

「………久世橋せんせ、誰か、いらっしゃるようですね……？」

青山ブルーマウンテン

「この部屋の主さんでしょうかね……？」

青山ブルーマウンテン

「……そうですね、そちらの可能性も大いにあります。さすが教師さんですね、良い洞察力です。」
頷き。

青山ブルーマウンテン

この部屋にいる、第三者の方へ向き─────。

青山ブルーマウンテン

「………あの～、部屋主さんでしたら、勝手にお邪魔して申し訳ありません～！少々、お伺いしたいことがあるのですが～、よろしいでしょうか～？」
声を掛けてみる。

青山ブルーマウンテン

「こんばんは～、ふふ」
ニコニコと、体裁よく、丁寧に。

青山ブルーマウンテン

……このお二人の反応からするに、誘拐犯という線は無くなりましたね～……？
ではでは、一体……って、ああ、なるほど、そういうことでしたか。

青山ブルーマウンテン

「おやおや、お二人"も"ですか～……」

青山ブルーマウンテン

「実は、私達も気が付いたここにいたんです～……何か、この部屋などに関して知っていらっしゃることはありませんか～？」

青山ブルーマウンテン

「あ、申し遅れました、私……青山ブルーマウンテン、という者です～」
ペンネームですけど、と付け加え、二人の男女へ丁寧にお辞儀。

青山ブルーマウンテン

「………？」
女性の方へ、首を傾げる。

青山ブルーマウンテン

「あ～、私達は、怖い人ではありませんよ～？」
ニコニコと、両手を振ってみせる。

青山ブルーマウンテン

ね～？、と久世橋先生にも笑みを見せながら。

青山ブルーマウンテン

「……やや……！……記憶喪失、ですか……？これはこれは……」

青山ブルーマウンテン

「ふふ……！お菓子、いいですね～！お近づきの印に上げちゃいます～？」
少しからかうように、久世橋先生の方を向きながら。

青山ブルーマウンテン

「あ、ちなみにですけど～……猫田さんもご存じ無いです？この方とは、特にお知り合いとはでは無いのでしょうか～？」
猫田の方へ向き。

青山ブルーマウンテン

「ふぅむ？」

青山ブルーマウンテン

猫田さんに心理学、できますか？技能値80で

青山ブルーマウンテン

………なるほどぉ、本当に初対面なのですね～、このお二人方は～。

青山ブルーマウンテン

「じゃあ……どうします？せっかくですし、仮の名前とか、つけちゃいます？」

青山ブルーマウンテン

そう言い、久世橋先生の持つお菓子へ目線が。

青山ブルーマウンテン

「おや、こんなところにインスピレーションの元が！それ、なんてお菓子です～？」

青山ブルーマウンテン

「あら可愛らしい」
ふふふ、と微笑みながら。

青山ブルーマウンテン

「どうです？仮名ということで、マシュマロちゃん！　名前が無いよりかは、何かあった方がいいとは思いません～？」
女性の方へ向き。

青山ブルーマウンテン

「ふふふ♪素直でとても良い子です～」
満足そうに、うんうんと頷きながら。

青山ブルーマウンテン

「ではでは、久世橋先生、猫田さん、マシュマロさん、私達4人で一緒にこの部屋の謎、解き明かしちゃいましょう～！」

青山ブルーマウンテン

「えい、えい、お～！」
無邪気に拳を突き上げる。

青山ブルーマウンテン

ふふふ、三人寄れば文殊の知恵、ではでは四人寄れば、何になるんでしょうかね～？

青山ブルーマウンテン

ふふふ、皆さんノリが良くてよろしい！なんだか、楽しくなってきちゃいましたね～。

青山ブルーマウンテン

「では早速なんですけど……このカード、どういう意味だと思います？」
猫田とマシュマロへ、先程のカードの内容を見せる。

青山ブルーマウンテン

途中、久世橋先生の視線を感じ、そちらへ目線を向け。
ニコりと笑ってみせる。

青山ブルーマウンテン

ふふ、久世橋先生のことも、ちゃーんと頼りにしてますからね♪

青山ブルーマウンテン

「私は名探偵コ〇ンのパクりだと思ってるんですよ」
冗談交じりに。

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「……さて、お二人も検討付かず、ということで……こうなれば……」
そう言い、部屋全体を見渡し。

青山ブルーマウンテン

「"探偵"らしく、部屋全体を探すしかなさそうですね～？」

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ちょうど久世橋先生と同時に喋る形となる。

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「ふふ、相性ばっちりですね私達～」
ふふふ、と笑いながら。

青山ブルーマウンテン

「ではでは、ここは効率良く……手分けして探しましょうか？」

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そうして、大の大人たちによる探偵ごっこが始まったのでした♪

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テーブル席A、探索しま～す

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二つのグラスと3つのコインは探索できます？

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ccb<=80 直観(探索技能) (1D100<=80) ＞ 81 ＞ 失敗

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わ、わんもあ！

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うわありです～！！

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ccb<=80 直観(探索技能) (1D100<=80) ＞ 44 ＞ 成功

青山ブルーマウンテン

もう情報は皆無です？

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ではお次、観葉植物探索します～

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何かしらの技能振れます？

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ccb<=80 直観(探索技能) (1D100<=80) ＞ 70 ＞ 成功

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！

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これはありがたく受け取っておきます～

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もう情報無しでありましたら、お次はカウンターテーブルお願いします～

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技能は振れます？

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では両方振っちゃいます～

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x2 ccb<=80 直観(探索技能) #1
(1D100<=80) ＞ 32 ＞ 成功

#2
(1D100<=80) ＞ 75 ＞ 成功

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今はスルーです

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では調理台、探索します～

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では振っちゃいます～

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ccb<=80 直観(探索技能) (1D100<=80) ＞ 93 ＞ 失敗

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くそがああああああああああああああああ

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のーかんっ・・・！のーかんっ・・・！

青山ブルーマウンテン

うわありです！！

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ccb<=80 直観(探索技能) (1D100<=80) ＞ 75 ＞ 成功

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！　読みます

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他情報は無しですね？裏など確認してもなにもです？

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ほほう

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では観葉植物で拾った鍵を使って、引き出しをオープンしちゃいます！

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ほほう、手帳は読めます？

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ほうほーう、では情報は以上です？

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では最後、酒瓶の並ぶ棚探索します～

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技能、振れちゃいます？

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ccb<=80 直観(探索技能) (1D100<=80) ＞ 17 ＞ 成功

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了解です～！
ではこちらは以上！

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こうして、この部屋にある目ぼしいものをあらかた探索した私達二人。

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お互いに見つけたもの、気がついたものを共有し合い……。

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「─────なるほど」

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……段々と、真相が見えてきたような……そうでないような……。

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ふふふ、どんどん楽しくなってきちゃいましたね～……！

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「……猫田さんと少し、お話してみます？久世橋先生」
ニコりと笑い。"詰め"に入ろうとする意志を見せる。

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そう言い、片手には猫田の名前が書いてある手帳。
それをひらひらとさせながら。

青山ブルーマウンテン

「ふふふ、私達、本当に探偵みたいですね～？」

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くすくすと楽しげに笑ってみせながら。

青山ブルーマウンテン

「いえいえ、そういう何に対しても真面目で、真剣なところが、久世橋先生の良いところですから～」

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「……ふふ、やっぱり分かっちゃいます？」

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ニコニコと。

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うんうんと頷きながら。

青山ブルーマウンテン

「……ふふふ、大正解です♪」

青山ブルーマウンテン

「さぁて……と」

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「……では私は、の～んびりと、気の赴くままに……マイペースに♪」

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「この謎を、解き明かしちゃいましょうかね～？」

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「─────猫さんみたいに、ね♪」

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久世橋先生へウインクをし。そうして猫田の方へ、歩みを進める。

青山ブルーマウンテン

「ええ、まずはこちら……猫田さんの、ですよね？」
手帳をひらひらとさせながら。

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「今度は無くしちゃ、いけませんよ～？」
そう言い、猫田へ手帳を渡し。

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「ところでですけど……猫田さんは、この場所に覚えは特にないのでしょうか？」
小首を傾げ。

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「ほほ～う……それでしたら、ね？」
久世橋先生の方へ向き。

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どうぞどうぞご説明を♪、と手のひらを見せ。

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ニコニコと久世橋先生の話を聞きながら、マシュマロちゃんの方へ向き、手招き。

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「……猫田さんは、その野良猫ちゃんのこと、どう思ってらっしゃいます～？」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、気に行ってらっしゃったのですね～？」

青山ブルーマウンテン

「─────お名前とか、つけちゃったりも？」

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「あら、可愛らしい名前ですね～♪」

青山ブルーマウンテン

久世橋先生に頷き。

青山ブルーマウンテン

「……あ、ちょ～っとお話逸れちゃうんですけど～……」

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「猫田さんって、バーテンダーだったりしますよね～？」

青山ブルーマウンテン

「すこ～しだけ、手伝っていただきたいことがあるんです～」

青山ブルーマウンテン

「まずですね……お恥ずかしながら私達……お酒の区別、つかないんです～」

青山ブルーマウンテン

ね～？、と久世橋先生に笑みを見せながら。

青山ブルーマウンテン

「ふふふ、ありがとうございます猫田さん～♪優しい殿方ですし、さぞかしモテてらっしゃったことでしょうね～？」

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─────そうして、私の脳裏に浮かぶ、昔の記憶。
私が昔、喫茶店で働いていた頃の、記憶。

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小説家としても、そして人間としてもまだ未熟だった私に……「意味」を作ってくださった。
"今の私"となるキッカケとなった、"マスター"との思い出が、脳裏を過りながら。

青山ブルーマウンテン

「ふふ、そういうわけです～、なので～……」

青山ブルーマウンテン

「この部屋には色々とお酒が置いてあるみたいなのですけれども……名前とか、分かりますかね～？」

青山ブルーマウンテン

そうして、テーブル席Bの方へゆっくり歩き。

青山ブルーマウンテン

「お～！ではでは……問題！」

青山ブルーマウンテン

「こちら、何のお酒でしょ～か！」
薄桃色のとろりとしたお酒を見せる。

青山ブルーマウンテン

「ほうほう……！！さすが猫田さんですね……一目見て分かってしまいますか」

青山ブルーマウンテン

「やはり、プロは違いますね～？」
ニコニコと笑みを作りながら。

青山ブルーマウンテン

そうして、今度はカウンターテーブルの方へ歩き。

青山ブルーマウンテン

「ではこちらなんかはどうでしょうか？」
濃いオレンジ色をしたお酒を見せる。

青山ブルーマウンテン

「ははぁ、これも分かってしまいますか……感服しました！お見事です～！」

青山ブルーマウンテン

楽しそうな表情を見せながら。

青山ブルーマウンテン

「ではでは、最後に……」

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アプリコットブランデー45ml、レモンジュース20ml、砂糖5g、ソーダ適量。
と書かれたメモを見せ。

青山ブルーマウンテン

「ふふ、ではではそんな大ベテランの猫田さんに、こちらのカクテル……作ってもらっちゃってもよろしいでしょうか～？」

青山ブルーマウンテン

「Make it！な～んて命令されちゃっても、私達素人ではどうしようもありませんから～」

青山ブルーマウンテン

ね～？、とまた久世橋先生に笑ってみせる。

青山ブルーマウンテン

猫田が調理台の方へ向かったのを見て、"次"に取り掛かる。

青山ブルーマウンテン

久世橋先生が目を通した部分を後ろからひょこっ、と眺めながら。

青山ブルーマウンテン

ふふふ、と笑ってみせる。

青山ブルーマウンテン

「そうですね～、なんて甘酸っぱい恋なのでしょう～」

青山ブルーマウンテン

「久世橋先生は恋とか、経験したことあります～？」

青山ブルーマウンテン

悪戯な笑みを浮かべながら。

青山ブルーマウンテン

「久世橋先生は美人さんですからね～♪」

青山ブルーマウンテン

「モテモテだったりするんじゃないですか～？ふふふ♪」

青山ブルーマウンテン

からかうように、笑う。

青山ブルーマウンテン

「あららぁ、それはそれは意外ですね～？もったいない～」

青山ブルーマウンテン

あらあらあらあらぁ～♪

青山ブルーマウンテン

ふふふ、可愛いですね～。

青山ブルーマウンテン

「恋って、と～っても不思議な感情なんですよ～？」

青山ブルーマウンテン

「人類皆兄弟！とはよく言いますけれども、ある特定の方だけに関しては……『特別』を意識してしまうんです」

青山ブルーマウンテン

「まるで─────『魔法』に掛かったかのように……ね？」

青山ブルーマウンテン

「ふふふ、ロマンチックでしょ～？」
同じく、軽く笑いながら。

青山ブルーマウンテン

「……そんな魔法に掛かっちゃった子猫ちゃんは、その想いを告げられずに」

青山ブルーマウンテン

「この寒い冬の季節の中……炬燵の中で丸くなっちゃってるかもしれませんねぇ～？」

青山ブルーマウンテン

「ふふふ、ありがとうございます～♪私、浪漫大好きですから～」

青山ブルーマウンテン

「ふふふ、そうかもしれませんね～？」
そうして、視線は、マシュマロちゃんの方へ。

青山ブルーマウンテン

「では、行きましょうか？今度は、マシュマロちゃんのところへ……」

青山ブルーマウンテン

「ああ、いえ」

青山ブルーマウンテン

「──────────マリアちゃんのところへ♪」

青山ブルーマウンテン

ニコ、と久世橋先生へ笑う。

青山ブルーマウンテン

青山ブルーマウンテン

「こんにちは～、マシュマロちゃん～♪」

青山ブルーマウンテン

ニコニコしながら。

青山ブルーマウンテン

「ん～～～、そうですね～、今のところ、脱出の手掛かりは特に見当たりませんが～……」

青山ブルーマウンテン

「……それにしてもここ、とても素敵な場所だと思いません～？」
辺りを見渡しながら。

青山ブルーマウンテン

「どこかゆったりとくつろげるような、心温まるような……ね？」
マシュマロちゃんへウインクし。

青山ブルーマウンテン

「ふふふ、それでしたら……」

青山ブルーマウンテン

そう言い、「The cats」というタイトルのCDを取り出し。

青山ブルーマウンテン

「この音楽でも掛けて、さらに雰囲気良くしちゃいましょうか～？」

青山ブルーマウンテン

「久世橋先生～、これかけてもらっちゃっていいです～？」
CDをひらひらとさせ。

青山ブルーマウンテン

「う～ん、いい音楽ですね～……ん？」
久世橋先生の視線を感じ、そちらの方へ向く。

青山ブルーマウンテン

ニコニコとしながら小首を傾げる。
音楽のリズムに体をゆらゆらとゆっくり揺らしながら。

青山ブルーマウンテン

「マシュマロちゃんはどうです～？この音楽～」

青山ブルーマウンテン

「おやや？お気に召されませんか～？」
マシュマロちゃんの方へ。

青山ブルーマウンテン

「おやおや、ふふ♪ノスタルジックな曲ですからね～」

青山ブルーマウンテン

え、こわい

青山ブルーマウンテン

「この曲の良さが分かるということはもしや……マシュマロちゃん」

青山ブルーマウンテン

「結構、『大人』だったりします～？」

青山ブルーマウンテン

「ふふふ♪……私達、せっかくバーにいるということですし」

青山ブルーマウンテン

「ちょっと、タダ酒、飲んじゃいます？」
久世橋先生へ悪戯な笑みを浮かべる。

青山ブルーマウンテン

そうして視線は、カンパリオレンジとアプリコットフィズ。

青山ブルーマウンテン

わざとらしく「Drink me.」と書かれたそれにも視線を動かし。

青山ブルーマウンテン

「まぁまぁ、何かのヒントになるかもしれませんからね～？」

青山ブルーマウンテン

「あら、バレちゃいました？」

青山ブルーマウンテン

てへぺろ♪

青山ブルーマウンテン

「でもマシュマロちゃんも飲みたくないですか～？」

青山ブルーマウンテン

「え～～～～？そんな嫌々そうな反応されちゃったら……」

青山ブルーマウンテン

「私"達"、まるで悪い大人じゃないですか～！」

青山ブルーマウンテン

ね～！と久世橋先生の方を見ながら。

青山ブルーマウンテン

ニコニコとしながら、頷く。

青山ブルーマウンテン

「猫田さんには申し訳ないですけど……」

青山ブルーマウンテン

「お先に私達だけで、楽しんじゃいましょうか？♪」

青山ブルーマウンテン

止められない好奇心。これが小説家、青山ブルーマウンテンである。

青山ブルーマウンテン

「お酒嫌いな大人はいませ～ん♪はいかんぱ～い」

青山ブルーマウンテン

そうして、手始めにカンパリオレンジを飲む。

青山ブルーマウンテン

1d100<=70 SANc (1D100<=70) ＞ 28 ＞ 成功

青山ブルーマウンテン

…………っ……！！

青山ブルーマウンテン

おっと……これ、は……？

青山ブルーマウンテン

私は、幻を見ている……？

青山ブルーマウンテン

……ふふ、ふふふ……でも、なんだか、心が、温かくなりますね。

青山ブルーマウンテン

良いインスピレーションでした、ありがとうございます♪

青山ブルーマウンテン

「─────良いお酒、でしたね？」
ニコ、と笑いながら。

青山ブルーマウンテン

「……！！」

青山ブルーマウンテン

「マシュマロちゃん……！？大丈夫ですか……！？」

青山ブルーマウンテン

毒……！？

青山ブルーマウンテン

……いえ、これは、おそらく……。

青山ブルーマウンテン

─────失った記憶の断片が、戻りつつある兆候に、他なりませんね。

青山ブルーマウンテン

そうして片手には、セプテンバーモーンの入ったグラスが。

青山ブルーマウンテン

「─────マシュマロちゃん」

青山ブルーマウンテン

・・
「本当ですか？」
グラスを揺らしながら。

青山ブルーマウンテン

「─────"真実"を知ることに、恐怖を抱くのでしたら」

青山ブルーマウンテン

「これ、飲むの止めます？」
アプリコットフィズの入ったグラスを見せる。

青山ブルーマウンテン

その返答に、ニコりと笑う。

青山ブルーマウンテン

「……マシュマロちゃんは、良い子ですね」

青山ブルーマウンテン

「マシュマロちゃんは記憶がありません、なので、何もかもが不安で仕方ないはずです」

青山ブルーマウンテン

「それでも─────前へ進むその意志に」

青山ブルーマウンテン

「私は、敬服を示します」

青山ブルーマウンテン

そうしてまた、優しい笑みを見せる。

青山ブルーマウンテン

「……ふふ、少しカッコつけ過ぎちゃいました？」
ニコニコと。

青山ブルーマウンテン

「私達、傍から見れば、タダ酒してるだけのダサい大人ではありますからね～？」

青山ブルーマウンテン

「あらあら♪ふふ、ありがとうございます～」

青山ブルーマウンテン

「では二杯目としゃれこみましょうか？　ふふ、乾杯～♪」

青山ブルーマウンテン

そうして、セプテンバーモーンを飲む。

青山ブルーマウンテン

1d100<=70 SANc (1D100<=70) ＞ 97 ＞ 失敗

青山ブルーマウンテン

………っ……！！

青山ブルーマウンテン

おっと、今度は……猫、ですか……！！

青山ブルーマウンテン

私が、猫に………ふふ、ふふふ、少し驚いてしまいました。

青山ブルーマウンテン

いえいえ、こういう体験も、小説家としては「おいしい」体験ですよ。

青山ブルーマウンテン

……心臓バクバクしてますけど、これは、あれです。

青山ブルーマウンテン

ある種の生理反応ですよ。

青山ブルーマウンテン

久世橋先生と目線が合い、冷や汗を拭いながらニコりと笑う。

青山ブルーマウンテン

「─────ご馳走様でした♪」

青山ブルーマウンテン

「ええ、楽しいです。とても……ふふふ」

青山ブルーマウンテン

「だって久世橋先生、こんな体験、もう二度とお目にかかることは、きっと無いでしょうから」

青山ブルーマウンテン

「久世橋先生も、童心に返って、いっそのこと楽しんじゃいましょうよ？」

青山ブルーマウンテン

「お気楽に、自由気ままに、マイペースに」

青山ブルーマウンテン

青山ブルーマウンテン

青山ブルーマウンテン

「─────猫のように♪」

青山ブルーマウンテン

青山ブルーマウンテン

青山ブルーマウンテン

ね？と久世橋先生と─────。

青山ブルーマウンテン

マシュマロちゃんへ、ウインク。

青山ブルーマウンテン

「好奇心旺盛なお年頃ですから～♪」
冗談めいた口調で。

青山ブルーマウンテン

「それに、マシュマロちゃんも……そろそろ、見えてきたんじゃないです～？」

青山ブルーマウンテン

「一体、自分が何者なのか」

青山ブルーマウンテン

「そして、何故ここにいるのか……」

青山ブルーマウンテン

「……ね？マシュマロちゃん　……ああ、いえ」

青山ブルーマウンテン

「─────マリアちゃん♪」

青山ブルーマウンテン

「………今はまだ、分からないかもしれません」

青山ブルーマウンテン

「でも、その名前をしっかり、胸に刻んでください」

青山ブルーマウンテン

「……大丈夫、怖くありませんよ？」

青山ブルーマウンテン

ニコ、と優しく微笑みながら、頷く。

青山ブルーマウンテン

「おお、さすが久世橋先生！鋭いですね～」

青山ブルーマウンテン

「ふふふ♪」
そんな様子に笑みを溢しつつ。

青山ブルーマウンテン

「おっと……その前に……」

青山ブルーマウンテン

「そろそろ、出来上がった頃ですかね？」
調理台にいる猫田の方へ視線を向ける。

青山ブルーマウンテン

「おぉぉ……！！なんて鮮やかな手捌き！」

青山ブルーマウンテン

パチパチと、少し酔いながらも拍手。

青山ブルーマウンテン

「こういった臨場感は創作活動においても、大事なインスピレーションの一つになりますからね～、いやはや、眼福といったところです～」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、久世橋先生～♪」

青山ブルーマウンテン

「3杯目ですよ～？3杯目～」

青山ブルーマウンテン

「ダウンしないようにしてくださいね～？」

青山ブルーマウンテン

「お～！待ってました～♪」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、インスタ映えというやつですかね～？」

青山ブルーマウンテン

ところでインスタってなんでしょう？と付け加えつつ。

青山ブルーマウンテン

アプリコットフィズを手に取る。

青山ブルーマウンテン

「乾杯～♪」
カチン、と本日3回目の乾杯の後、お酒を口の中へ。

青山ブルーマウンテン

1d100<=69 SANc (1D100<=69) ＞ 52 ＞ 成功

青山ブルーマウンテン

……………なるほど。

青山ブルーマウンテン

恋、という感情の果てに待つ、一つの終着駅。

青山ブルーマウンテン

失恋。

青山ブルーマウンテン

……こういう気持ちになるのですねぇ。

青山ブルーマウンテン

ああ、私も以前にこんな気持ちになったことがあるような─────。

青山ブルーマウンテン

「…………」
ニコニコとした表情で、久世橋先生の方へ向き。

青山ブルーマウンテン

「どっちだと思います？」

青山ブルーマウンテン

「………ふふ、ではそういうことにしておきましょうか？」
悪戯っぽく笑ってみせ。

青山ブルーマウンテン

ことり、とグラスをテーブルへ置き。

青山ブルーマウンテン

「─────ここからは、私の想像の化物より与えられた、一つの物語のお話です」

青山ブルーマウンテン

「……ふふ、猫ちゃんは放っておくと、気がついたらどこか遠くへ行ってしまう生き物ですからね」

青山ブルーマウンテン

「自由気ままに、何にも囚われずに、マイペースに……」

青山ブルーマウンテン

「………ただ、ある少女は違いました。」

青山ブルーマウンテン

「夢のために、今までの自分を投げ捨てるか」

青山ブルーマウンテン

「それとも、今まで歩んできた自分を肯定してきた者達のために、夢を折るか」

青山ブルーマウンテン

「その瀬戸際にいました」

青山ブルーマウンテン

「葛藤ですね、よくある話ですよ、人生なんて分岐点だらけなんですから」

青山ブルーマウンテン

「だから、その少女も他の人々と同じように、その地点に立っただけです。」

青山ブルーマウンテン

「─────ある日、その少女はですね、そのことを、アルバイトしているお店の、それはそれはとても信頼している、尊敬しているオーナーへお話したのですよ」

青山ブルーマウンテン

ゆっくりと目を閉じ。

青山ブルーマウンテン

「……ふふ、そうしてその少女は、救われました。そのオーナーの言葉によって─────」

青山ブルーマウンテン

「"自分のやりたいことをしなさい"、って……ふふ、とても無責任な言葉でしょう？」

青山ブルーマウンテン

「でもその少女、その言葉が、とても、とても……胸に響いたんです」

青山ブルーマウンテン

「だって、そのオーナーも──────────」

青山ブルーマウンテン

「─────夢を追い続けて、そして掴み取った方なのですから」

青山ブルーマウンテン

「………その少女にとっては、憧れでしたね、そのお方は」

青山ブルーマウンテン

「でも、ふふ、残酷なことに……年の差というものがありましたからね」

青山ブルーマウンテン

「それに、あちらは既婚者……聞く話によると、お孫さんもできたそうですよ？」

青山ブルーマウンテン

「ふふふふ♪」

青山ブルーマウンテン

それはそれは楽しそうに笑いながら。

青山ブルーマウンテン

「──────────もう、"マスター"とは、会えなくなってしまいました」

青山ブルーマウンテン

「想いも告げられずに……　旅立ってしまいました」

青山ブルーマウンテン

「現実は、小説よりも奇なりとはよく言ったものですねぇ？」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、でも吹っ切れましたので、ご安心ください♪」

青山ブルーマウンテン

「私はもうすっかり、猫ちゃんですから」
にゃんにゃん、と猫のポーズを取りながら。

青山ブルーマウンテン

「自由気ままに、夢、追わせてもらってますよ♪」
ニコ、と笑う。

青山ブルーマウンテン

「言いたいことですか、う～ん、そうですねぇ～」
そう言い、マシュマロちゃんの方へ向き。

青山ブルーマウンテン

「─────"自分のやりたいことをすると、いいですよ"♪」

青山ブルーマウンテン

ニコ、と笑ってみせ。

青山ブルーマウンテン

「……ふふ、小話はこの辺にしておきましょうか？酔いも……なんだか、醒めちゃいましたし」

青山ブルーマウンテン

「あ、美味しいカクテルでした～！ご馳走様です～♪」
猫田へぺこりと一礼し。

青山ブルーマウンテン

「おっと、そうですそうです、猫田さん、そういえばですけど」

青山ブルーマウンテン

そう言い、「トレヴィの泉」と書かれた本を差し出し。

青山ブルーマウンテン

「これについて何か知ってること、あります？」

青山ブルーマウンテン

「ほほう！ラッキーコイン！それは楽しそうですね～！」

青山ブルーマウンテン

「確か……コイン1枚だと再びローマに来ることができ、2枚では大切な人と永遠に一緒にいることができ、3枚になると恋人や夫・妻と別れることができる……でしたね？」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、ふふふ♪それなら……マシュマロちゃんマシュマロちゃん♪」
マシュマロちゃんに手招き。

青山ブルーマウンテン

「はい、コイン2枚です、受け取ってください♪」
マシュマロちゃんの手に、コイン2枚を握らせ。

青山ブルーマウンテン

「これですね……あちらにある、丸マークの描かれたコースターの上にあるグラスへ、投げてみちゃってください！」

青山ブルーマウンテン

「ふふ、素敵なおまじないですよ～？」

青山ブルーマウンテン

ね？、と久世橋先生の方へ笑みを見せ。

青山ブルーマウンテン

「ふふ、だってそういうの信じた方が……人生、いーっぱい楽しいじゃないですか～♪」

青山ブルーマウンテン

「久世橋先生は信じないんですか～？」

青山ブルーマウンテン

久世橋先生の言葉に頷き。

青山ブルーマウンテン

「……さぁマシュマロちゃん、どうぞ♪」